夫婦・カップルカウンセリングとは

夫婦・カップルカウンセリングとは

「もう何度も同じ喧嘩をしている」「話し合うたびに気まずくなる」「相手に伝えたいことが伝わらない」

そんな状況が続いていたとしても、二人の関係がこのまま変わらないとは限りません。夫婦・カップルカウンセリングは、関係をあきらめる前に試せる選択肢の一つです。

このページでは、カウンセリングが向いているケースとそうでないケースを含め、全体像をお伝えします。

夫婦・カップルカウンセリングとは

夫婦・カップルカウンセリングは2人の関係性を中心に扱う
主に2人の関係性の改善・向上を目的としますが、個人の内面を扱わないということでありません。

夫婦・カップルカウンセリングとは、二人の関係性の修復・改善・維持・向上を目的とした心理療法です。深刻な問題を抱えている方から、関係をより良くしたい方まで、幅広い状況に対応しています。公認心理師などの専門家と一緒に、関係性の問題の解決を目指します。

個人カウンセリングが「一人の心(個人の悩み)」を扱うのに対し、夫婦・カップルカウンセリングは「二人の間で起きていること(関係性の問題)」を中心に扱います。どちらが正しい・悪いかを判断するのではなく、二人の間で繰り返されるパターンや相互作用に働きかけることで、関係性の改善と問題の解決を目指します。

セッションは二人一緒の合同面接を基本としています。相手の本音や気持ちに気づける瞬間が、合同面接の場に生まれやすいからです。ただし、一人でのご参加も可能です。一人の行動が変わることで、関係性全体に変化が起きることがあります。なお、暴力が起きている場合など、合同面接を行わないケースもあります。詳しくは後述します。

カウンセリングが向いているケース

次のような状況では、カウンセリングが力になることが多いです。

  • 同じ喧嘩を何度も繰り返している
  • 話し合おうとすると、どちらかが黙るか感情的になってしまう
  • 相手のことが理解できなくなってきた、または相手に理解されていないと感じる
  • コミュニケーションが減り、すれ違いが続いている
  • 問題を自分たちだけで解決しようとしてきたが、うまくいっていない
  • 不倫・浮気があり、関係を立て直したい
  • セックスレスで悩んでいる
  • 離婚を考えているが、本当にそれでいいのか迷っている

一人でも、二人でも相談できます。「パートナーが来てくれない」という場合でも、まずは一人で相談いただけます。

カウンセリングでは対応がむずかしいケース

カウンセリングはすべての問題を解決できるわけではありません。次のような場合は、別の対応を優先すべきケースが多々あります。

  • 身体的な暴力(DV)がある場合は、安全の確保が最優先です。また、暴力が起きている状況では合同面接は行いません。カウンセリングでの会話が暴力をさらに活性化させるおそれがあるからです
  • モラルハラスメントの被害が継続している場合は、まず個人での支援が必要なことがあります
  • 一方が相談や関係改善をまったく望んでいない場合、カウンセリングの効果は限られます
  • 一方または双方の不倫が継続している場合、それをやめる意思がない状態での関係修復・再構築カウンセリングは成立しません。
  • 精神疾患や依存症が重篤な場合、例えば未治療のアルコール依存症や薬物依存、精神疾患の症状が強く出ている場合は、まずは医療機関での個別の対応が必要です。

上記が起きている場合でも合同面接(2人揃ってのカウンセリング)が可能なケースもあります。判断に迷う場合は、お気軽にお問い合わせ下さい。

このカウンセリングルームのアプローチ

当カウンセリングルームでは、ブリーフセラピー(短期療法)と家族療法を中心に、認知行動療法・来談者中心療法を組み合わせて支援しています。

ブリーフセラピーの特徴は、「原因の追及」よりも「悪循環の変化」を重視する点です。私たちは、問題が起こると解決を試みます。その解決の試みが、問題を維持させることがあります。例えば、

妻:早く帰ってきてと不満をもらす → 夫:会話がしんどくて遅くなる → 妻:さらに不満をもらす → 夫:さらに遅くなる

なぜこうなったかを深く掘り下げるよりも、今二人の間で何が繰り返されているかを見て、そのパターンを変えることを目指します。

また、どちらが悪いかを判断する立場ではありません。二人の間で起きている悪循環に注目し、その循環を断ち切ることで関係を動かしていきます。

各アプローチの詳細は以下のページをご覧ください。

ブリーフセラピーや家族療法は「問題の根本(本質という人もいますね)を扱わない」と言われることがあります。根本や本質(そもそも根本とは何なのでしょう)を問う人は、根本を扱わないと「改善しない」という考えがあるのだろうと推察します。

この点については、「改善します」と断言します。解決には、根本・本質、そして原因さえも扱う必要がありません。ブリーフセラピー(短期療法)では、それらを扱わないから、短期で終結に至るのです。

そして、カウンセリングの効果を決めるのは、アプローチの種類だけではありません。ランバートという研究者の研究では、カウンセリングの効果に最も影響するのは「カウンセラーとの信頼関係(約30%)」であり、技法の違いは約15%にとどまるとされています。「このカウンセラーとなら話せそう」と感じられるかどうかが、実は大切なのかもしれません。

よくある質問

Q
夫婦で一緒に行かないとダメですか?
A

一人でも相談できます。家族療法やブリーフセラピーでは、一人の行動が変わることで関係性全体に変化が起きると考えます。もちろん、二人でお越しいただくことも可能です。

Q
どのくらいの期間がかかりますか?
A

ケースによって異なりますが、数回のセッションで変化を感じる方もいます。頻度は月1〜4回で、お二人の状況やご希望によって異なります。

Q
料金や予約方法を教えて下さい。
A

カウンセリングのご案内のページをご覧ください。ご予約は空き状況とご予約ページからいつでも受け付けています。

このページで扱いきれないこと

このページでは夫婦・カップルカウンセリングの全体像をお伝えしています。さらに詳しく知りたい場合は、以下のページをご覧ください。

夫婦カウンセリングへの想い

私が子どもの頃、よく両親が喧嘩していました。子ども心ながらに「さっさと離婚すればいいのに」と思ったこともありました。今ではその記憶も色あせていますが、隣の部屋から聞こえてきた言い争いの感覚は残っています。

その両親も今や後期高齢者です。お互いを支え合いながら、何とか元気に夫婦をやっています。

私の結婚生活も両親と似ている時期がありました。両親以上だったかもしれません。関係悪化の要因の多くは私にありました。離婚されても仕方なかったと思います。あれこれありましたが、おそらく今が、結婚生活を通して最も良い関係だと思います。

「せっかく夫婦になったのだから、離婚すべきではない」とは思いません。出会った夫婦の中には、夫婦関係に固執するより、離婚するほうがお互い幸せになるだろうと感じることもあります。

しかし、多くの場合、危機を乗り越えることで関係が深まると感じています。危機を乗り越えることで、人として成長するのだろうと思います。「危機」とは、「危険」と「機会」です。危機が夫婦関係の発展の機会となるよう、全力でサポートします。

迷っているあなたへ

「行ってみようかな」と思いながら、踏み出せずにいる方も少なくありません。

相談することは、関係をあきらめることではありません。むしろ、関係を大切に思っているから相談するのだと、多くの方がカウンセリングを続ける中で話して下さいます。

まずは話を聞いてもらうだけでも構いません。初回は、今の状況を整理することから始めます。

ご夫婦でなく、お一人での相談も受け付けています。オンラインでのご相談も可能です。

このページの執筆者
山崎 孝

大阪を拠点に、ブリーフセラピー(短期解決型カウンセリング)と家族療法を主軸に、夫婦・カップルの問題解決をサポートしています。開業して15年になります(2026年現在)。カウンセリング経験は延べ9,000回を超えました。

自身も夫婦関係に困難な時期を経験したことがあり、その経験が来談者の苦しみへの理解につながっていると感じています。理論だけでなく、当事者としての視点からも、来談者の苦しみに向き合うことを大切にしています。

・公認心理師
(第36732号:厚生労働省)
・ブリーフセラピスト・ベーシック
(B00196号:国際ブリーフセラピー協会)

カウンセラーの詳しいプロフィール

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