夫婦カウンセリングの理念
執筆者:山崎 孝
公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士
2025.01.14
ステートメント
支え合い、成長し続ける夫婦関係を築くために
夫婦が互いを尊重し、困難を乗り越えながら共に成長する未来を目指します。
ミッション
- 夫婦やカップルが互いを理解し、尊重し合える関係を築けるようサポートします。
- 夫婦関係が子どもたちにとって安心の場(安全基地)となる家庭づくりを支援します。
- 困難を乗り越える力(しなやかさ)、変化に適応する力(柔軟性)、健全な自尊心を育むことを目指します。
- そのために、カウンセラー自身も成長し続けることを大切にしています。
アップデート(理念を支える中心概念)
夫婦関係におけるアップデートとは、互いの価値観や考え方を見直し、変化に適応しながら絆を深めるプロセスです。ただ「変わる」のではなく、互いの良さを活かし、成長させることで新たな可能性を広げることを意味します。
例えば、夫婦間でのコミュニケーションの取り方を改善することで、より深い理解や信頼が生まれるようになります。このように、日々の生活の中で小さなアップデートを積み重ねていくことが、健全で持続可能な関係を築く鍵だと考えています。
理念を支える3つの要素
しなやかさ
- 夫婦が困難や衝突を受け流し、関係を壊さずに回復する力。
- 竹のような強さ:強い力に対してたわみ、折れずに受け流す力。
- 復元力:困難やストレスから立ち直る粘り強さ。
- (例)意見が合わない時でも、対話を通じて調和を見出す粘り強さ。
- (例)仕事や子育ての忙しさで会話が減ったとき、日々の小さな感謝の言葉を伝えることで絆を保つ。
柔軟性
- 夫婦がお互いの変化や新しい状況に適応する力。
- ゴムのような適応力:環境や状況の変化に素直に対応できる力。
- 素直さ:自分の考えや感情を柔軟に見つめ直し、必要に応じて変えられる力。
- (例)ライフステージや役割の変化に応じて、関係性をアップデートする姿勢。
- (例)子育てが一段落した後、新たな夫婦の目標を見つける。
自尊心
- 自尊心
- 自分を大切にし、自分の価値を認める心の状態。
- お互いの違いを尊重し、協力し合える関係性を築く基盤。
- 自分自身を尊重しながら、パートナーの価値を認める健全なバランス。
- 低すぎる自尊心
- 自分に自信が持てず、他者との関わりにおいて消極的になりやすい。
- 高すぎる自尊心
- 健全な自尊心
- 自分の強みや弱みを受け入れ、他者との違いを尊重できるバランスの取れた状態。
- 自己肯定感と向上心が共存し、自分自身を成長させるエネルギーになる。