新婚生活において、生活への適応や役割の調整に手間取り、衝突が生じるのは一般的なことです。多くの場合は一時的で、時間とともに調整が進んで着地します。調整が進まずケンカが繰り返される場合は、対処を行わなければ新たな問題に発展することもありえます。
結婚、妊娠出産、転勤、子どもの進学など、ライフステージの大きな変化は問題が起きやすいタイミングです。ライフステージの変化への適応を求められたとき、適応の方向やスピードが人によって異なるからです。
結婚はライフステージの大きな変化です。新婚生活において、ケンカが起きるのはめずらしいことではありません。新しい生活環境や役割の調整に手間取り、お互いの期待とのズレから衝突が生じるのが一般的です。
多くの場合、このようなケンカは一時的なものです。時間とともに、お互いが納得できる新しい生活リズムが見出されていきます。互いの考えや行動を受け入れ、すり合わせていくプロセスが進んで行きます。
ただし、調整のペースが遅い場合、全く進展が見られない場合は、お互いの疲弊が蓄積して問題が深刻化するおそれがあります。また、転勤や妊娠出産など次のライフステージの変化が訪れると、2人では対処しきれなくなる可能性もあります。
その結果、配偶者の浮気・不倫、セックスレスなど、新たな問題が起きることもあります。また、離婚が最も多いのは、結婚5年未満の夫婦です。夫婦関係を構築する最初の大きな関門とも言えそうです。
調整のペースが遅い、または全く進展が見られない場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。カウンセリングでは、ご夫婦の悪循環を客観的に分析し、良循環に導く方策を一緒に見出していきます。
調整のペースが遅い、または進展がない原因は様々な可能性が考えられます。価値観が正反対など違いがとても大きいこと。価値観が強固で柔軟性に欠けるため、歩み寄りができないなどが考えられます。
例えば、「異性の友人と2人で遊びや旅行に行くのはありか?なしか?」は正反対の価値観の例です。

例えば、「〜すべき思考」の強い人は、価値観が強固で柔軟性がなく、調整がむずかしいと言えるかもしれません。

カウンセリングでは、カウンセラーが2人の間に入り、時には通訳のような役割を、時にはファシリテーターのような役割を受け持ちます。話せば衝突する悪循環から、話せば調整点に向かえる好循環に変えるサポートを行います。
友人などへの相談は主観的なサポートにとどまりますが、カウンセリングでは理論と実践に基づいたアプローチが期待できます。ブリーフセラピーのカウンセラーは、コミュニケーション理論を活用し、ご夫婦の良い関係性を取り戻すお手伝いをいたします。